ケトコナゾールクリーム

ケトコナゾールクリームは水虫、カンジダ、脂漏性皮膚炎の治療薬

ケトコナゾールクリームは、薬剤の分類としては、抗真菌薬になります。

 

 

真菌とは、普通の細菌や、ウイルスと異なるもので、様々な多細胞性または単細胞性の真核微生物のことを指します。

 

 

真菌を退治するための薬剤は、他の細菌類やウイルスを退治するための薬剤とは大きく異なるため、症状に合った薬剤を選択し、使用することは、大切です。

 

 

ケトコナゾールクリームは、抗真菌薬の中でも、イミダゾール系と呼ばれるものです。

 

 

イミダゾール系の薬剤とは、分子構造の中に、アゾール環に窒素原子を2個含む、イミダゾール骨格を持つものです。

 

 

抗菌作用としては、カンジダ属、クリプトコッカス属、皮膚系状菌などに抗菌作用を示し、比較的広い抗菌スペクトルを有します。

 

 

作用機序としては、真菌の細胞膜の成分である、エルゴステロールの合成反応を触媒する、シトクロムp450に特異的に作用して、その生合成反応を阻害し、また、細胞膜に対して直接的に障害する作用を持ちます。

 

 

ケトコナゾールを主成分とする外用薬には、クリームタイプとローションタイプ、スプレータイプの3種類がありますが、クリームは、ローションやスプレーに比べ、油分を含むため、皮膚へより留まりやすいです。

 

使用する部位によって、また使いやすさなどから、それらは使い分けられます。

 

 

ケトコナゾールクリームの特徴としては、高い抗真菌活性を持つこと、また、角質への親和性が高いため、皮膚での貯留性が高いことです。

 

また、脂漏性皮膚炎に対して、適応があることも、他のアゾール系薬剤にはない、特徴と言えます。

ケトコナゾールクリームの使い方

薬剤の使用方法は、どのような症状に対して使用するかということで異なりますが、まず、足白癬や、体部の白癬、指間びらん症を含む皮膚カンジダ症などに使用する場合は、1日1回、脂漏性皮膚炎に対しては、1日2回塗布する、と決められています。

 

 

薬剤は、例えば、入浴後など、患部を清潔にして、使用することをお勧めします。

 

 

薬剤を使用する時の注意点としては、患部より少し広めに、クリームを擦り込むようにして塗ることです。

 

 

こうすることで、薬剤が皮膚へと浸透しやすくなり、周囲に付着している菌や、角質に潜んでいる菌を死滅させることができます。

 

 

ただ、ただれのひどい部分や、傷があるような部分に薬剤を塗布すると、ピリピリした刺激感を伴うこともあるため、使用には注意します。

 

あまりに刺激感が強い場合は、それ以上使用せず、医師や薬剤師に相談して下さい。

 

 

薬剤を使用する期間ですが、通常、症状が改善するまで半年以上は使用を続けることが多いです。

 

特に、角質層が厚くなっている部分に対しては、治療に長い時間を要します。

 

基本的に、長期の治療になるため、途中で断念されてしまう方もおられますが、途中で使用を止めてしまうと、再び元の状態に戻ってしまいます。

 

 

また、皮膚の見た目から、症状が良くなった、と自己判断で薬剤の使用を止めてしまうと、実はまだ、皮膚に菌が残っていて、再燃してしまうということもあります。

 

検査の結果、皮膚から菌が無くなって初めて、治療が終わったということになりますので、薬剤を継続して使用することは、とても重要です。

 

 

薬剤の副作用としては、頻度が高いわけではありませんが、接触性皮膚炎、発赤、刺激感、びらんなどがあり、使用には注意が必要です。

 

 

薬剤の使用をし始めて、皮膚の状態が悪化したり、また、使用を続けていても、全く改善が見られないような場合は、薬剤が合っていない可能性が高いため、医師や薬剤師に相談の上、使用を中止することも検討する必要があるかもしれませんので、すぐにその旨を伝えるようにします。

 

 

薬剤を使用する上で、やはり一番重要なことは、根気強く使用を継続することです。

 

ケトコナゾールクリーム